みなさんこんにちは!
野球大好きモルツです。
今回は、2024年の夏の甲子園で数々の激闘を繰り広げてきた、島根県の大社高校の戦いぶりを振り返っていきたいと思います。
そんな激闘の裏には、石飛監督とナインの間にある固い絆が隠されていました。
ぜひ最後までお付き合いください☆

- 名前はモルツ
- 野球歴は30年
- 学生時代のポジションは主に二塁手
- 小学校1年~高校3年までは、野球漬けの日々を送っていた
- 中学時代はシニアリーグに所属し、全国大会出場
- 高校時代、春は県大会優勝、夏は県大会準優勝の経験をもつ
- 現在は草野球やソフトボールを楽しんでいる
- 大社高校野球部の歴史
- 2024年夏、大社高校が為し得た快挙の数々
- 石飛文太監督とは
- 石飛監督と大社ナインの絆
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大社高校野球部の歴史

今年で106回目となる全国高校野球選手権大会ですが、大社高校はなんと、前身の杵築中時代を含めて、第1回大会から106回目となる今年に至るまで全ての大会に出場しています。
この快挙を果たしている学校は、全国でも15校しかありません。
過去には春夏通算8度の甲子園出場経験があり、最高成績はベスト4となっています。
32年ぶりの甲子園出場

大社高校が最後に夏の甲子園に出場したのは、今から32年前となる1992年の第74回大会まで遡ります。
この大会は初戦となる2回戦で栃木の宇都宮南高校と対戦し、5回まで2対1でリードを奪っている展開でしたが、6回にまさかの4点を失い最終的に3対5でチームは敗れ、島根県に勝利を届けることはできませんでした。
そんな雪辱を晴らすべく、今年の大社高校は島根県大会の決勝までの6試合で失点はわずかに5と、エース・馬庭投手を中心に堅い守りで代表の座を掴みました。
大社高校の甲子園出場が決まると、地元の出雲市は大盛り上がりを見せ、地元の人々は選手たちの甲子園での活躍にエールを送ったのです。

63年ぶりに勝利した報徳学園戦

甲子園での初戦の相手は、好投手の今朝丸投手を擁し、優勝候補にも名前が挙がっていた強豪・報徳学園。
そんな強敵相手に、初回からタイムリーヒットと相手のエラーで2点を先制すると、投げてはエース・馬庭投手が、【絶対にゼロに抑える】という気迫溢れる投球を見せ、大方の予想に反し3対1で見事に勝利を収めました。
実はこの試合前に石飛監督の元には、同じ島根県内の指導者から、「島根の子でもできるんだと示してくれ」という伝言が届けられていたそうです。
20人のベンチ入りメンバーのうち、ほぼ全てとなる19人が県内出身の選手という大社高校。
決して野球技術の優れた選手ばかりではない中で、優勝候補の報徳学園から大金星を挙げたことについては、石飛監督も、「信じられない。選手の力は本当に無限大だと思う」と語り、選手たちの持つポテンシャルの高さに驚きを隠せない様子でした。
107年ぶりの快挙となった創成館戦

2回戦となった創成館高校との一戦は、勝てば107年ぶりとなる夏2勝という大記録がかかる中で行われ、その試合はまさに死闘の様相を見せることになります。
1対3と2点のリードを許し、迎えた7回。
相手のエラーとスクイズで同点に追いつくと、試合はそのまま延長タイブレークに突入します。
10回表の攻撃では相手のエラーにより1点を勝ち越すと、なおも続く1死2,3塁のチャンスで8番・園山選手が見事にセーフティースクイズを成功させ2点のリードを奪いました。
その裏の創成館の攻撃では、馬庭投手のエラーで満塁のピンチを迎えますが、このピンチを内野ゴロによる1失点のみに抑え、見事に5対4で勝利を手にしたのです。
この試合では2つのスクイズを成功させた大社高校ですが、新チームが発足してからの1年間は、多くの時間をバント練習に充てていたと言います。
長いときには午後の練習を全てバント練習の時間に割いたこともあったそう。
そんな練習の成果が報われ、大記録のかかった試合に勝利したあと、石飛監督は、「今までのOBの方々、先人の方々の築き上げたものを礎に戦ってきました。それがここで成就したということです」と語り、これまで長い間閉ざされてきた扉をこじ開けた喜びとともに、大社高校の歴史の礎を築いてきた全ての人たちに対し、感謝の言葉を口にしたのでした。
甲子園史に残る早稲田実業戦
【高校野球】快進撃の大社、小松大谷などが国民スポーツ大会出場へ 8強の東海大相模は補欠 – スポーツ報知 (hochi.news)より引用
3回戦となった早稲田実業高校戦では、お互い一歩も譲らない激闘を繰り広げ、甲子園の新たな1ページとなる素晴らしい試合を演じました。
1対2とリードを許し迎えた9回裏の大社高校の攻撃。
後がなくなった大社高校は先頭の馬庭選手の放った打球を相手のセカンドが悪送球。この間に馬庭選手が一気に2塁へ進塁すると、続く園山選手のバントが内野安打となり0死1,3塁の大チャンスを迎えます。
そして、9番・高橋選手の打席で大社高校・石飛監督が送ったサインは、これまでいくつもの試合で勝利へ導く得点を挙げてきたスクイズ。
1ボールからの2球目、高橋選手は三塁線へ見事なスクイズを決め、土壇場で同点に追いついた大社高校。
その後、1死2,3塁と一打サヨナラの場面で、早稲田実業が驚くべき守備シフトを敷くことになります。
なんとレフトが内野の守備に加わり、5人体制の内野布陣を形成。
これは大社高校の最大の武器であるスクイズを絶対に阻止するという早稲田実業の作戦だったのです。
結局、2番・藤江選手の放った打球は内野ゴロとなり、内野にいたレフトが打球をさばき、一塁へ送球しアウトに。その後、送球と同時にスタートを切っていた3塁走者もホームでアウトとなり、早稲田実業の一か八かの大作戦が見事にハマることとなりました。
タイブレークとなった10回の攻防は両チームとも無得点。11回表の早稲田実業の攻撃もエース馬庭選手の力投により無失点で切り抜けた大社高校は、11回裏。
0死満塁のチャンスで打席には、ここまでエースとしてチームを鼓舞し続けてきた馬庭選手。
そんな馬庭選手への4球目
「絶対に真っ直ぐがくる」
その読み通り早稲田実業の川上選手の投じた真っ直ぐを捉えると、打球は川上選手のグラブの間を抜けサヨナラのタイムリーヒットとなりました。
この激闘に、早稲田実業を率いる和泉監督も涙ながらに「60過ぎて、こんなにいい試合、いい経験させてくれて、こいつらすげえなと思いました」と語ったほか、大社高校の石飛監督も、「もう誰のおかげかもわからんぐらい皆さんのおかげなんで。ありがとうございます」と、興奮冷めやらぬ状態で、様々な人に対して感謝を口にしました。
この勝利で93年ぶりのベスト8を決めた大社高校ですが、その記録以上に両校の選手たちが見せてくれた激闘に感謝したいという方も多いのではないでしょうか。

夏の終わり

ここまで快進撃を続けてきた大社高校でしたが、ついに長かった夏の終わりを迎えることになります。
神村学園と激突した準々決勝。
この試合まで3試合連続で完投し、合計401球を投じていたエース馬庭選手。
投手の球数は1週間で500球以内というルールと、ここまで1人で投げ抜いてきた疲労を考慮し、大社高校の先発のマウンドには岸選手が上がることになりました。
そんな岸選手は3回途中までに2失点を喫しますが、なんとか踏ん張り試合を作ります。
その後リリーフした山本選手が、5回に0死1,2塁のピンチを招いたところで、大社高校のマウンドにはエース馬庭選手が上がりました。
そんな馬庭選手は、セカンドのエラーで1点を失い2対3と勝ち越しを許したものの、後続をしっかりと打ち取り、この回を最少失点で切り抜けます。
しかし馬庭選手はその後、7回に神村学園の強力打線に捕まり一挙4点を失うなどし、結局2対8というスコアで敗れ、大社高校の長かった夏は幕を閉じたのです。
試合には敗れた大社高校でしたが、その試合終了直後、地元である出雲市では、ある光景が広がっていました。
結果的に甲子園最後となった9回裏の大社高校攻撃中、空からは雨が降り出し、その雲の隙間からは後光が差し込み、空には虹がかかりました。
その虹は、まるでここまで快進撃を続け、地元のみならず全国の野球ファンから愛された大社高校ナインへの感謝の気持ちを代弁しているかのごとく輝かしかったと言います。
数々の歴史を塗り替え、いくつもの感動を与えてくれた大社ナインには最大限の感謝の気持ちを送りたいですね。
大社高校・石飛文太監督とは
大社の監督・石飛文太(42歳)とは何者か?「文ちゃんの高校時代なあ…プレーの印象ないな」“あの神バント”安松大希が地元記者に語った「ある言葉」 (Number Web) – Yahoo!ニュースより引用
この夏、大社高校ナインと同じくらい注目を集めたのは大社高校のOBでもある、石飛監督ではないでしょうか。
決して選手を批判することなく、最後まで選手とともに同じ気持ちで戦い抜いた石飛監督ですが、自身が選手時代には甲子園出場の夢は叶わず、その悔しさから自らが教員となり、高校野球の監督を志したという熱い思いを秘めた一面を持っています。
そんな石飛監督の発する発言からは、選手を思いやり、そして信じ抜く思いを垣間見ることができました。
激闘を繰り広げた早稲田実業戦の延長11回裏。
0死1、2塁という非常にプレッシャーのかかる場面で代打に送ったのは、島根県大会を含め、この夏初出場となる安松選手。
そんな安松選手が、ベンチからのサイン通りきっちりとサード側に送りバントを決めたことが、その後のサヨナラ勝ちへと繋がりましたが、実はこの安松選手の起用に関しては石飛監督がベンチで、「ここでバントを決められる自信がある者、手を挙げろ」と、選手に問うたところ、真っ先に安松選手が手を挙げ、「サード側に決めて決めてきます」と答えたそう。
試合後のインタビューでは、そんな安松選手の姿を見て、「信じるだけでした」と答えた石飛監督。
「そのバントを見て、どうでした」との問いに対しては、「泣けてきましたね」と、目頭を押さえながら語った石飛監督の姿からは、大社高校というチームがここまで見る者を感動させられる試合をいくつも繰り広げられた理由が垣間見れた気がします。
惜しくも優勝には手が届きませんでしたが。監督と選手を繋ぐ絆は、どこのチームにも負けることはないほど強固なものなのでしょう。
まとめ
この夏、人々にたくさんの感動を与え、県立高校としての意地を随所で見せつけてくれた大社高校ナインには感謝の気持ちしかありません。
大社高校の活躍のおかげで、高校野球に興味を持ったという方々も多いのではないでしょうか。
今大会では果たすことのできなかった優勝という2文字を、近い将来、自分たちの力で勝ち取ってくれることを期待しています。
- 大社高校は第1回大会から106回大会まで全てに参加している伝統校
- 32年ぶりの甲子園、63年ぶりの勝利、107年ぶりの2勝、93年ぶりのベスト8を達成
- 石飛監督は、選手を信頼できる素晴らしい人間力の持ち主







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