みなさんこんにちは☆
野球大好きモルツです。
今回は2024年プロ野球のシーズンも幕を開けたところで、今シーズン活躍が期待される若手選手について、あくまでもモルツ目線で解説してきたいと思います。
「度会隆輝」横浜DeNAベイスターズ
まずモルツが期待するのは昨年、横浜DeNAベイスターズにドラフト1位で入団した度会選手です。
(ちなみに度会選手のお父さんは、東京ヤクルトスワローズでプレーした度会博文さんです)
度会選手といえば社会人野球の名門ENEOSでも1年目からレギュラーの座を掴むと、都市対抗本戦でも本塁打を放つなど、中心選手として活躍し神奈川ベストナインに指名打者として選出されました。
また、2年目の都市対抗では、4本塁打・打率.429を記録しチームの9年ぶりの優勝に貢献。
自身としても橋戸賞・若獅子賞・打撃賞の打撃三冠に輝いています。
そんな実力、実績ともに申し分ない度会選手ですが、実は2020年のドラフト会議では指名漏れを経験しています。
当時、名門横浜高校で高校通算24本塁打、公式戦通算打率.419の成績を残し満を持してプロ志望届を提出した度会でしたが、ドラフト会議では残念ながら最後まで度会の名前が呼ばれることはありませんでした。
当時の度会選手は「打撃は良いが、足が速くない」という評価だったようで、仮に指名があったとしても育成指名だったのではという声も聞こえてきます。
度会選手はそんな悔しさから、社会人経由からの最短にあたる3年で必ずプロに行くという決意を胸にENEOSでの日々を過ごしていました。
高校時代に懸念されていた足の速さも、一塁到達タイムが最速3.93秒と、プロ野球の平均4.09秒を上回るまでに成長しました。
度会選手はENEOSで過ごした3年間について次のように語っています。
「ENEOSの大久保監督は僕のことをドラフト1位でプロへ行ける選手になれると信じて指導してくれました。この3年、打つことにおいてはパワーもついたし、コンタクト率も上がった。内野だけでなく外野もできるようになりましたし、肩の強さ、スピード……走攻守のすべてでレベルアップできたと思います」
開幕から2戦連続でホームランを放つなど、ここまでは評判通りの活躍を見せる度会から目が離せませんね☆
「佐々木俊輔」読売ジャイアンツ
2023年に社会人チーム、日立製作所から読売ジャイアンツに3位指名された佐々木は、身長174cmと小柄な体格でありながら、打球速度が170km/hを計測するパンチ力が持ち味で走・攻・守の揃った外野手です。
そんな佐々木の打球速度についてジャイアンツ監督の阿部慎之助は、
「打球速度もね、あの体で170超えてきたしね。すごいなと思いながら見ていました」
と語り、すでに周囲からは期待の声が聞こえてきます。
見事にプロ野球選手としてスタートを切った佐々木ですが、実はプロ入り前には苦汁をなめた経験をしています。
高校は名門の帝京高校出身。
3年時の夏の大会は第一シードとして迎えますが、準々決勝でまさかのサヨナラ負け。
結局3年間で1度も甲子園出場を果たすことはできませんでした。
その後は東洋大学に進み、1年の春から主に外野手として出場していましたが打撃では思うように結果が出ず、控えや守備での出番が多かったようです。
3年時のリーグ戦はコロナによる影響で中止となり、迎えた大学最終年では主将を務めたものの、4勝8敗の6位で二部リーグに降格したまま大学野球に終止符を打ったのです。
しかし佐々木は、その後進んだ日立製作所で1年目からセンターのレギュラーとして活躍し、秋の日本選手権1回戦・JR九州戦ではバックスクリーンに放り込む2ランホームランを記録するなど、プロへの道を着々と歩んできました。
実際に佐々木の打撃を見た監督の阿部も「獲ってよかった、と今ちょっと思っています。実際に活躍してもらってから言いたいな」と語り、今シーズン佐々木を5番で起用する可能性も示唆しています。
「澤井廉」東京ヤクルトスワローズ
2022年に中京大学から東京ヤクルトスワローズにドラフト3位で入団した澤井は、1年目から頭角を現します。
23年シーズン主に出場した二軍戦では打率. 262、18本塁打、56打点の成績を残し、新人ながらイースタン・リーグの優秀選手賞と最多本塁打賞を受賞しました。
一軍での出場も果たし16試合で打率.156、7打点の記録を残しています。
そんな澤井は中京大学に進学した時点から、プロで活躍できる体を作るということを常に念頭に置き自身の肉体改造を開始しました。
時には930gもある練習用バットを使いバッティング練習を行うことでスイングスピードの向上を図っていたそうです。
そんな努力のかいもあってか、大学入学時には80キロだった体重も、プロ入り時には100キロ近くまで増量しました。
大学時代には2019年に新人賞、2021年秋には最優秀選手、通算でベストナイン4度獲得など、世代を代表するスラッガーとして注目を集め見事、ヤクルトから3位指名を受けたのです。
しかしながら3位指名という結果は澤井自身からすると悔しい結果だったようで、ドラフトで指名された直後にはこのように語っています。
「1位を目指してきたので悔しい気持ちもある」
プロに入る為ではなく、プロで活躍する為のプロセスを自身の中で思い描き、常に歩みを止めなかった澤井。
今シーズンは昨年のフェニックスリーグで負った怪我の影響で、開幕には間に合いそうにありませんが、昨年5位に沈んだヤクルトにとって澤井の復帰がチーム巻き返しの鍵と言っても過言ではありません。
「打撃時におけるインパクトの強さには自信があり、誰にも負けないと思います」
過去にこのように語っていた通り、神宮の夜空に特大のホームランを打ちあげてくれる日を楽しみにしたいですね。
「田村俊介」広島東洋カープ
「164キロ」
これは大谷の剛速球ではありません。
21年のドラフト会議で広島東洋カープから4位指名を受け入団した田村のスイングスピードです。このスイングスピードはプロの中でも一流の数字と言われています。
そんな田村は愛知の名門、愛工大名電高校時代には打っては通算32本塁打、投げては最速145キロを記録する二刀流として活躍し、石川県の強豪、星陵高校との練習試合では現ヤクルトスワローズの奥川に投げ勝った経験もあります。
また、3年時には左投げにも関わらず、三塁の守備に就くなど話題となりました。
高校生活最後となるシーズン、最初の練習試合だった対中京大中京戦で、田村と同年のドラフト会議で日本ハムから5位指名された畔柳亨丞の投じた150キロ近いストレートを振り抜くと、打球は愛工大名電グラウンドの20メートルほどあるネットを軽々と越えていったそうです。
そして高校生活最後の試合となった夏の甲子園での東北学院戦。
劣勢の中迎えた8回、田村自身の高校最後となった打席で見事にライトスタンドへのホームランを放つなど、なにかと印象に残るプレーを披露してくれる選手です。
そんな田村のプロ入り1年目は2軍で打率.185、0本塁打11打点。
2年目となる昨年は故障もあり1軍では10試合の出場にとどまりましたが、打率.364と大器の片鱗を示しました。
またその打撃センスを買われ、今年侍ジャパンにも選出され2試合で5打数1安打の成績を残しています。
そんな田村について、入団当時監督を務めていた佐々岡は打撃練習で鋭い打球を連発する田村を目の当たりにし、「打撃練習を見たときに【違うな】と思った」と語るほど衝撃を覚えたようです。
今シーズンはキャンプ、オープン戦から好調を維持しており大ブレークを予感させる活躍を見せています。
この調子を1年間維持できれば間違いなくカープの顔としてチームを牽引する選手となることでしょう。
「武内夏輝」埼玉西武ライオンズ
豊作と言われた23年のドラフト会議で、西武、ソフトバンク、ヤクルトの3球団から1位指名を受け、抽選の結果西武に入団した武内ですが、高校時代までは目立った選手ではありませんでした。
福岡県立八幡南高校時代の武内は、2年生の頃から投手を始めましたが甲子園への出場経験はなく、高校最後となった夏の大会では3回戦敗退とプロとは縁のない高校時代を過ごしてきました。
そんな武内が、プロから注目を集め始めたのは國學院大學の2年時に出場した明治神宮野球大会での活躍でしょう。
この大会、武内は2回戦の九州産業大学戦で公式戦初先発で登板すると、8回二死までパーフェクトに抑える好投で無四球完封勝利を記録し、一気に注目を集めました。
また、3年秋のリーグ戦では4勝0敗、防御率0.68を記録してチームの優勝に貢献し、MVPを受賞しました。
そんな実績を引っ提げ、4年時の2023年には日米大学野球選手権大会の日本代表に選出されたのです。
MAX最速154km/h のストレートと自身でも
「自分の強みはコントロール。特に左打者のインコースへの制球は負けない」
と語るように、左打者の内角を突けるコントロールを最大の武器としている武内ですが、実はもう1つ、相手チームを困惑させる特技を持っています。
それは一塁への牽制です。
今年のオープン戦でも1試合で2個のアウトを牽制で奪っています。
このことについてバッテリーを組んだ炭谷は、「1個はサインですけど、もう1個はアイツが勝手にやってますからね」
「いい勘を持ってる」
と語り、武内のもつ非凡なセンスに脱帽した様子でした。
牽制については武内自身も武器になると感じているようでこんなコメントを残しています。
「牽制は大学の時から得意でした。ホームに投げるのか牽制か見分けがつかないように気をつけている」
球の力に加え、コントロールも良く牽制もうまい。
ここまでは非の打ち所がない成績を残している武内が、今シーズンどのような活躍を見せてくれるのか楽しみでなりません。
「進藤勇也」北海道日本ハムファイターズ
23年のドラフト会議でファイターズから2位指名を受け入団した進藤は大学時代、NO.1捕手と称され、二塁送球1.8秒を誇る強肩捕手です。
そんな進藤の野球経歴は華々しいもので、筑陽学園高校時代には同じく23年のドラフトでヤクルトから1位指名を受けた西館昴汰とバッテリーを組み甲子園に出場。
その後大学野球の名門、上武大学へ進学し2年秋から正捕手を務め、3年時にはキャプテンとして大学選手権でチームを準優勝へと導き、4年時には日米大学野球選手権大会に日本代表として選出されたエリートです。
そんな進藤の強みは
「自信を持っている守備で強みを出していきたい」
と自身でも語るように、スローイングやキャッチング、ブロッキングといった捕手としては非常に重要となる技術が特出していることでしょう。
また、投手からの信頼も非常に厚く大学時代にバッテリーを組んだ投手は、
「とにかく投げやすくて、安心感があります。進藤さんの存在感の大きさは一言で言い表せないほど大きいです」
と進藤に対して全幅の信頼を置いていることを口にしました。
また、課題とされている打撃についても、ファイターズの監督、新庄はこのように語っています。
「ボール3つ分ぐらい前に置いて、泳いで良いからっていう指示をしたら、いい打球を打ち始めた」
進藤の適応能力の高さに驚いた様子でした。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
今回は【2024年】プロ野球!ブレイク必須の若手!というテーマについてお届けしてきました。
期待されながらも実力を発揮できずに野球界から去って行く選手がほとんどという世界で、ファンからの期待を一身に背負いグラウンドで必死にプレーする選手の姿をこれからも楽しみにしていきたいと思います。
また、今回紹介したような若手がスタメンに名を列ねることが、チームに相乗効果をもたらし、より一層野球界を盛り上げることにも繋がるでしょう。
今年のプロ野球からも目が離せませんね。
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